心筋梗塞

心筋梗塞

後壁心筋梗塞の心電図

ST上昇型心筋梗塞(STEMI)が緊急疾患であることは周知のことです。STEMIでは対側変化(reciprocal change, ミラーイメージ)と言ってST上昇の誘導と反対側に、鏡のようにST低下を認めることがあり、ST上昇を判読しにく...
循環器一般

心電図をどう学ぶか

心電図をどうやって学ぶべきか、循環器内科医の実体験を話しつつ、オススメの書籍や勉強する上での注意事項について解説します。
虚血性心疾患

冠動脈のステントに抗がん剤が塗ってある理由

心臓カテーテル治療で使われるステントには薬剤が塗られており、薬剤溶出ステントと呼ばれます。この薬剤は抗がん剤が塗られているのですが、なぜ心臓の治療で抗がん剤?今回はその理由を冠動脈治療の変遷と共に解説します。
 

急性下壁梗塞の心電図を見た時に考えること

まずは, こちらの心電図をご覧ください。パッと見で気づく所見は心拍数50bpm程度P波がなくf波がみられ心房細動Ⅱ/Ⅲ/aVF誘導でSTが上昇Ⅰ/aVL/V6誘導でSTが低下ST上昇型の心筋梗塞で、即座に循環器内科を呼びますね。終了・・・で...
心筋梗塞

急性心筋梗塞の救命率を劇的に改善させたカテーテル治療とは何か

こんにちは、すずねこです。今日は急性心筋梗塞の救命率を大幅に上げたカテーテル治療について、心筋梗塞の治療の変遷などふまえて話したいと思います。分かりやすいようにイラストも交えて説明しますので、最後まで読んでいただけますと幸いです。急性心筋梗...
循環器一般

循環器内科へのコンサルトの仕方(私見)

先日Twitterで画像を挙げところ、皆さんに沢山の『いいね』をいただけました。ありがとうございます。循環器内科は一分一秒を争う病気も多く、コンサルトするときには最初に要点を伝えることがポイントです。すなわち結論から話すということです。①何...
 

見逃しやすい急性大動脈解離をどうやって見つけるのか?診断後の注意点は?

急性大動脈解離は致命的な救急疾患の代表ですが、症状が多彩で非侵襲的な検査では除外が困難な病気です。これといった決め手に欠けて、見逃しやすい病気です。実際に過去の報告でも、急性の大動脈疾患の見逃し率は14~39%と高率であると報告されています...
 

【胃潰瘍だけじゃない】鎮痛剤と心血管リスクについて【湿布は安全?】

腰が痛い、肩が痛い、首が痛い。痛みは人にとって永遠の課題です。若くても年をとっても、体の色んな場所が痛くなって、痛み止め(鎮痛剤)を使う機会は誰にでもあると思います。薬局でも簡単に手に入り、病院に行けば沢山処方されるので、安全な薬かと思いき...